ワールドシリーズも終わり、今度はシーズンをしめくくる個人賞の発表の季節がやってきました。
MLBでは毎年11月に、BBWAA(全米野球記者協会)の記者の投票で選ばれるMVP/サイ・ヤング賞/新人王/最優秀監督賞が発表されます。
さらに今年からは、新しく最優秀リリーフ投手賞も加わりました。
投票はレギュラーシーズンが終わった時点で締め切られるので、ポストシーズンの成績は入りません。
シーズン中の活躍だけで選ばれる賞です。
11月3日(日本時間)に、各賞の最終候補(ファイナリスト)が3人ずつ発表されました。
日本人選手では、ドジャースの大谷翔平選手がナ・リーグMVPの最終候補に入っています。
ここでは、各賞の最終候補と注目の選手をまとめました。
発表スケジュール(日本時間)
- 新人王:11月10日 9:00
- 最優秀監督賞:11月11日 9:00
- サイ・ヤング賞・最優秀リリーフ投手賞:11月12日 9:00
- MVP:11月13日 9:00
(いずれもMLB Networkで発表)
11月12日の11:00からは「MLBアワード」もあり、ハンク・アーロン賞やオールMLBチームなどが発表されます。
2026年MVP(最優秀選手)
その年にいちばんチームに貢献した選手に贈られる、野手・投手を問わない最高の個人賞です。
| ア・リーグ | チーム | ナ・リーグ | チーム |
|---|---|---|---|
| Y.アルバレス | HOU | P.Cアームストロング | CHC |
| J.カミネロ | TB | 大谷翔平 | LAD |
| B.ウイットJr. | KC | B.トゥラング | MIL |
ア・リーグでは、アストロズのY.アルバレス選手が、自己最多の42本塁打・106打点、打率.316と大活躍。
打率・出塁率・長打率の3つで1位(規定打席に届いた打者の中で)となり、あと一歩で三冠王というシーズンでした。
レイズのJ.カミネロ選手は162試合すべてに出場して42本塁打、ロイヤルズのB.ウィットJr.選手は4年連続でMVP投票の上位に入っています。
ナ・リーグで最有力と見られているのは、カブスのP.クロウ=アームストロング選手。
45本塁打・41盗塁で、史上7人目の「40本塁打・40盗塁」を達成しました。
守備でもゴールドグラブ賞とプラチナグラブ賞に選ばれ、選手どうしの投票で決まるプレイヤーズ・チョイスの年間最優秀選手にも選ばれています。
大谷翔平選手は、打者として打率.275、30本塁打(6年連続30本以上)、81打点、11盗塁、OPS.889。
投手としては14試合に先発して8勝2敗、防御率1.79。
ケガでシーズンの半分ほどの登板でしたが、今年も二刀流でチームを支えました。
もし受賞なら4年連続・通算5度目。
4年連続は、B.ボンズ(2001〜2004年)しかいない記録で、それに並びます。
ブリュワーズのB.トゥラング選手は、100打点・19盗塁。守備でも2度目のゴールドグラブ賞を受賞し、メジャー最多103勝のチームを引っぱりました。
2026年サイ・ヤング賞(最優秀投手)
各リーグでいちばん活躍した投手に贈られる賞です。
| ア・リーグ | チーム | ナ・リーグ | チーム |
|---|---|---|---|
| D.シース | TOR | J.ミジオロウスキー | MIL |
| P.メシック | CLE | C.セール | ATL |
| C.シュリットラー | NYY | C.サンチェス | PHI |
ア・リーグでは、ヤンキースのC.シュリットラー投手が、リーグ1位の防御率1.95、239奪三振。
ブルージェイズのD.シース投手も防御率2.40、239奪三振と、互角の成績です。
ガーディアンズのP.メシック投手は、メジャー1年目ながら防御率2.56で、新人王の最終候補にも名前が入りました。
ナ・リーグでは、ブリュワーズのJ.ミジオロウスキー投手が、メジャー最多の252奪三振、防御率1.80。
相手打者の打率は.157で、規定投球回に届いた先発投手としては、記録が残る中でいちばん低い数字でした。
ブレーブスのC.セール投手は9度目、フィリーズのC.サンチェス投手は2年連続の最終候補です。
2026年新人王
その年にいちばん活躍した新人に贈られる賞で、正式には「ジャッキー・ロビンソン新人王」といいます。
一生に一度しかもらえない賞です。
| ア・リーグ | チーム | ナ・リーグ | チーム |
|---|---|---|---|
| K.マグニゴル | DET | C.ベンジ | NYM |
| P.メシック | CLE | S.スチュワート | CIN |
| P.トール | BOS | JJ.ウェザーホルト | STL |
ア・リーグでは、タイガースのK.マゴニグル選手が、21歳で開幕戦にデビューしていきなり4安打。
そのまま打率.278、18本塁打と、シーズンを通して活躍しました。
サイ・ヤング賞の候補にも入ったメシック投手は、新人ながら186回1/3を投げ、レッドソックスのP.トール投手は171奪三振をマークしています。
メジャー1年目だった村上宗隆選手(ホワイトソックス)と岡本和真選手(ブルージェイズ)は、残念ながら最終候補には入りませんでした。
ナ・リーグでは、レッズのS.スチュワート選手が162試合すべてに出場し、32本塁打・112打点(メジャー3位)。
メッツのC.ベンジ選手は20本塁打・22盗塁、カージナルスのJJ.ウェザーホルト選手は内野の守備の上手さが光りました。
2026年最優秀リリーフ投手賞(今年から新設)
今年から新しくできた賞で、各リーグでいちばん活躍したリリーフ投手(試合の途中から投げる投手)に贈られます。
これまでもMLBが選ぶリリーフ投手の賞(マリアノ・リベラ賞/トレバー・ホフマン賞)はありましたが、BBWAAの記者が選ぶのは今年が初めて。
記念すべき最初の受賞者に注目です。
| ア・リーグ | チーム | ナ・リーグ | チーム |
|---|---|---|---|
| B.ベイカー | TB | J.デュラン | PHI |
| C.スミス | CLE | T.メギル | MIL |
| L.バーランド | TOR | M.ミラー | SD |
ア・リーグでは、レイズのB.ベイカー投手とガーディアンズのC.スミス投手が、どちらもメジャー最多タイの41セーブ。
ベイカー投手は防御率1.44、スミス投手は74回で107奪三振と、それぞれに持ち味を見せました。
ブルージェイズのL.バーランド投手も、35セーブ・防御率1.27と安定していました。
ナ・リーグでは、パドレスのM.ミラー投手が70回で129奪三振、ナ・リーグ最多タイの38セーブ、防御率1.67。
フィリーズのJ.デュラン投手は33セーブ・防御率1.82、ブリュワーズのT.メギル投手は30セーブを挙げています。
2026年最優秀監督賞
その年に、チームを大きく成長させた監督に贈られる賞です。
勝った数だけでなく、「どんな状況でその結果を出したか」が大きなポイントになります。
| ア・リーグ | チーム | ナ・リーグ | チーム |
|---|---|---|---|
| K.キャッシュ | TB | D.マティングリー | PHI |
| C.トレイシー | BOS | P.マーフィー | MIL |
| W.ベナブル | CWS | W.ワイス | ATL |
※チーム略称の一覧や正式名称は 👉 MLBチーム略称一覧 にまとめています。
出典:MLB公式、BBWAA
ア・リーグでは、レッドソックスのC.トレイシー監督に注目。
シーズンの途中から指揮をとり、77勝58敗と立て直しました。7月には球団記録に並ぶ15連勝もありました。
ホワイトソックスのW.ベナブル監督は、2年前に121敗したチームを84勝78敗まで引き上げ、レイズのK.キャッシュ監督はリーグ最多の98勝を挙げています。
ナ・リーグでは、ブリュワーズのP.マーフィー監督がメジャー最多の103勝で、4年連続の地区優勝。
受賞すれば、この賞では史上初の3年連続になります。
シーズン途中から指揮をとったフィリーズのD.マッティングリー監督、就任1年目で地区優勝したブレーブスのW.ワイス監督も候補に入りました。
まとめ
今年の注目は、大谷選手の4年連続MVPなるか、そして新しくできた最優秀リリーフ投手賞の最初の受賞者がだれになるか。
11月10日(日本時間)から始まる発表ウィークを、楽しみに待ちましょう。
受賞者が決まったら、各賞の記事でお知らせします。

