今年のポストシーズンも終わり、今度はシーズンを締めくくる個人賞の発表シーズンがやってきました。
MLBでは毎年11月に、BBWAA(全米野球記者協会)によるMVP/サイ・ヤング賞/新人王/最優秀監督賞の受賞者が発表されます。
これらの4賞は、レギュラーシーズン終了時に各地の記者が投票を行い、ポストシーズンが始まる前に締め切られるという仕組みです。
そのため、ポストシーズンの成績は一切考慮されず、純粋にシーズン中の活躍だけが評価されます。
今年はドジャースから大谷翔平選手がナ・リーグMVP、山本由伸投手がナ・リーグ サイ・ヤング賞の最終候補に名を連ねました。
ここでは、各賞の概要と最終候補者、そして昨年(2024年)の受賞者を簡単にまとめました。
発表スケジュール(日本時間)
- 新人王: 11/11(火) 9:00
- 最優秀監督賞: 11/12(水) 9:00
- サイ・ヤング賞:11/13(木) 9:00
- MVP:11/14(金) 9:00
(いずれもMLB Networkで発表)
2025年MVP(Most Valuable Player / 最優秀選手)
その年に最もチームへ貢献した選手に贈られる、野手・投手を問わない最高峰の個人賞。
投票はレギュラーシーズン終了時点の成績が対象です。
| ア・リーグ | ナ・リーグ | ||
| A.ジャッジ | NYY | 大谷翔平 | LAD |
| C.ローリー | SEA | K.シュワーバー | PHI |
| J.ラミレス | CLE | J.ソト | NYM |
ア・リーグでは、やはりキャッチャーとして歴代記録を塗り替え、
スイッチヒッターとしても球団新記録となる60本塁打を放ったマリナーズのC.ローリー選手が最有力と見られます。
守備面でも投手陣を支え、攻守でチームを引っ張った1年。
すでに、選手間投票による年間MVPにも選出されており、MVP発表でも名前が呼ばれる可能性が高そうですね。
ナ・リーグでは、大谷翔平選手が、今季投打二刀流が復活。
打者として打率2割8分2厘、55本塁打、102打点、20盗塁、リーグ最高のOPS1・014。
投手として14試合に先発、1勝1敗、47回で62三振、防御率2・87。
もし受賞なら3年連続・通算4度目、これは、B.ボンズ(7度)に次ぐ歴代単独2位の記録となります。
2025年サイヤング賞(最優秀投手)
各リーグの最優秀投手に贈られる賞。
先発が中心ですが、規格外の救援が最終候補に入る年もあります。
| ア・リーグ | ナ・リーグ | ||
| H.ブラウン | HOU | C.サンチェス | PHI |
| G.クロシェ | BOS | P.スキンズ | PIT |
| T.スクーバル | DET | 山本由伸 | LAD |
ア・リーグの最有力候補は、アストロズのハンター・ブラウン投手。
今季は31試合に登板して185回1/3を投げ、防御率2.43、206奪三振を記録。
安定した制球でチームを支え、シーズンを通してエースらしい存在感を発揮しました。
ナ・リーグは、昨年新人王のP.スキーンズが受賞最有力候補で、32試合で187回⅔を投げ、10勝10敗、防御率1.97、216奪三振と圧巻の成績でした。
注目は、移籍1年目でいきなりサイ・ヤング賞最終候補に挙がった山本由伸投手。
30試合で12勝8敗、防御率2.49、201奪三振。
ポストシーズンの素晴らしい成績(5勝1敗、防御率1・45)は、選考対象ではないのが残念です。
2025年新人王
その年に最も活躍した新人に贈られる賞。
前年に受賞した選手は、翌年は新人ではないので、連覇はありません。
| ア・リーグ | ナ・リーグ | ||
| R.アンソニー | BOS | D.ボールドウィン | ATL |
| N.カーツ | OAK | C.ダービン | MIL |
| J.ウィルソン | OAK | C.ホートン | CHC |
圧倒的な存在は、新人史上初の1試合、4本塁打、6打数6安打8打点の脅威の記録を作った、ア・リーグのN.カーツ選手。
今シーズン打率.290、36本塁打、OPS1.002の大活躍でした。
ナ・リーグでは、デビューイヤーながら打率.274、19本塁打、80打点をマークし、OPSは.810と新人離れした成績を残したブレーブスのD.ボールドウィン捕手。
両選手共に、8月の模擬投票でも1位に選ばれていました。
2025年最優秀監督賞
その年に、チームを大きく成長させた監督に贈られる賞です。
シーズン前の予想を超える成績を残したり、けが人が多い中でもチームをまとめて勝ち続けた監督が評価されます。
単に勝利数だけでなく、「どんな状況でその結果を出したか」が大きなポイントになります。
| ア・リーグ | ナ・リーグ | ||
| J.シュナイダー | TOR | T.フランコーナ | CIN |
| S.ヴォート | CLE | P.マーフィー | MIL |
| D.ウィルソン | SEA | R.トムソン | PHI |
こちらは、ポストシーズンに進出した素晴らしい監督達がずらりと並びました。
注目は、昨年最下位から今シーズンは94勝68敗で、ヤンキースと並ぶ勝率.580でア・リーグ地区優勝へ導き、ワールドシリーズでドジャースとの激闘も記憶に新しい、ブルージェイズのJ.シュナイダー監督でしょうか。
ナ・リーグでは、球団史上初の地区優勝3連覇を果たしたブリュワーズのP.マーフィー監督。
昨年に続き、今年も受賞なるか注目ですね。
MVPやサイヤング賞では個人の記録が、監督賞ではチームを導いた手腕が評価されます。
どの部門も、実力者ぞろいとなった今年のファイナリスト。
11月11日(日本時間)から始まる発表ウィークに、注目です。
2025年 各賞の受賞記事はこちら
2025年新人王受賞者発表記事は👇
2025年最優秀監督賞受賞者発表記事は👇
2025年サイヤング賞受賞者発表記事は👇
2025年MVP受賞者発表記事は👇





