11月12日(日本時間)、MLBの最優秀監督賞(Manager of the Year)が発表されました。
ア・リーグはガーディアンズのS.ボート監督、ナ・リーグはP.マーフィー監督がそれぞれ受賞。
どちらも昨年に続き、2年連続受賞という歴史的な快挙を達成しました。
AL:スティーブン.ボート監督(CLE)
S.ボート監督は、30人の投票者から17票の1位票を集め、合計113ポイントでア・リーグ最優秀監督賞を受賞。
シーズン中盤までは苦しい戦いが続き、7月の時点で首位タイガースに15.5ゲーム差をつけられていました。
9月6日(日本時間)時点でも、11ゲーム差を追う状況から、シーズン終盤に見せた驚異的な追い上げで逆転優勝。
これは、地区制導入(1969年)以前を含めても球団史上最大かつMLB史に残る快進撃と称えられています。
さらに、スポーツ賭博に関連する問題で主力投手の離脱や、元サイヤング賞のS.ビーバー投手がトレードで戦力ダウンするなどの困難を乗り越えて、シーズン終盤には、安定感のある先発投手陣がチームを支えました。
引退からまだ3年、見事なリーダーシップを発揮して、監督就任からわずか2年での連続受賞は、ア・リーグでは史上初の偉業です。
NL:パット.マーフィー監督(MIL)
ナ・リーグでは、ブルワーズのP.マーフィー監督が圧倒的な支持で2年連続受賞。
30人中27人から1位票を得て、合計141ポイントを獲得しました。
昨季、名将クレイグ・カウンセル監督が同地区のカブスへ移籍したあとを継ぎ、チームを地区優勝へ導いたマーフィー監督。
今季は主力打者W.アダメスのFA退団に加え、守護神D.ウイリアムスもトレードでチームを離れ、開幕から4連敗(4試合で47失点)と厳しいスタートを切りました。
5月下旬までは勝率5割を下回る苦しい戦いが続きましたが、そこからチームは見事に立て直し、シーズン中盤には8連勝、11連勝、そして球団記録となる14連勝をマーク。
最終的に97勝65敗とメジャー最高勝率を記録し、マーフィー監督の手腕を改めて印象づけるシーズンとなりました。
「誠実で厳しく、そしてユーモアがある」と選手からも慕われるマーフィー監督。
就任から2年連続での受賞は史上初であり、ボート監督とともにメジャー史に名を刻む快挙となりました。
投票結果(ポイント順位)
| 順位 | ア・リーグ | ナ・リーグ |
|---|---|---|
| 1位 | S.ボート(CLE)113pt | P.マーフィー(MIL)141pt |
| 2位 | J.シュナイダー(TOR)91pt | T.フランコーナ(CIN)49pt |
| 3位 | D.ウィルソン(SEA)50pt | R.トムソン(PHI)32pt |
| 4位 | A.コーラ(BOS)7pt | C.カウンセル(CHC)24pt |
| 5位 | A.J.ヒンチ(DET)6pt | C.マカラー(MIA)22pt |
就任1年目から2年連続で最優秀監督賞を受賞したのは、MLB史上初の快挙!
前評判を覆しながらチームを立て直し、それぞれのスタイルで勝利をつかみ取った姿は、2025年シーズンを象徴する出来事となりました。
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