2025年、ポスティング制度でドジャースと契約合意を発表した佐々木投手。
ロッテ時代には2022年の史上最年少完全試合、日本選手最速タイ165キロ、2024年は10勝。
2024年のシーズン終了後に、ロッテがポスティングを容認したことで、20球団が名乗りを上げた争奪戦は、ドジャースが勝ち取りました。
契約金は650万ドル(約10億1600万円)と報じられています。
この記事では、日本時間を基準にした全登板成績を一覧にまとめ、球数・被安打・奪三振・与四死球・失点まで詳細に記録。1試合ごとのピッチング内容が一目で分かる表形式でご紹介します。
📊 佐々木朗希 全登板成績(日本時間)
日付 | 対戦 | 回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 結果 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3/19 | カブス | 3回 | 56球 | 1 | 3 | 5 | 1 | – | |||||||||
3/30 | タイガース | 1回2/3 | 61球 | 3 | 2 | 4 | 2 | – | |||||||||
4/6 | フィリーズ | 4回 | 68球 | 3 | 4 | 2 | 1 | – | |||||||||
4/13 | カブス | 5回 | 81球 | 4 | 3 | 2 | 1 | ● | |||||||||
4/20 | レンジャーズ | 6回 | 78球 | 2 | 4 | 3 | 2 | – | |||||||||
4/27 | パイレーツ | 5回2/3 | 93球 | 5 | 4 | 3 | 3 | – | |||||||||
5/4 | ブレーブス | 5回 | 98球 | 6 | 4 | 3 | 3 | 〇 | |||||||||
5/10 | Dバックス | 4回0/3 | 61球 | 5 | 0 | 3 | 5 | – | |||||||||
9/25 | Dバックス | 1回 | 13球 | 0 | 2 | 0 | 0 | H | 9/27 | マリナーズ | 1回 | 12球 | 1 | 2 | 0 | 0 | H |
3月19日 デビュー戦
東京でのカブスとのデビュー戦は、初回162キロを出すなど三者凡退と好発進。ただ、2・3回は制球定まらず、3者連続四球から押し出しで1点を許した試合となりました。
5月10日 Dバックス戦の後、負傷者リスト(IL)入り
初回に3点を許し、5回途中までに5安打・2四球・1死球で5失点。8点の援護を受けながらも61球で降板し、5回を投げ切れませんでした。
この後5月14日(日本時間)右肩痛(インピンジメント症候群)のため、15日間のIL入り。
メジャー移籍後初のIL入りとなりました。今季8登板で1勝1敗、防御率4.72。
6月21日(日本時間)には60日ILへ移行し、復帰は最短でも7月中旬以降となる見込みです。
8月9日 3回目のライブBP
7月から本格的に投球を再開し、アリゾナ州での球団キャンプ施設でマイナー選手相手に、8月3日(日本時間)には、2度目のライブBPにも登板していた佐々木投手。
8月9日(日本時間)に、3度目のライブBP(実戦形式)に登板しました。
イニング間のインターバルを2度挟みつつ46球を投げ、移籍してきたばかりのコールを含むマイナー選手ら延べ9人に対して安打性1本、2三振、1四球。最速は159キロを記録しています。
ロバーツ監督は「速球は良く、フォークも時折良かった。狙いどおりの成果」と評価しました。
いよいよ本格復帰も近いですね。
9月25日 佐々木朗希、メジャー復帰戦で初ホールド
佐々木投手が、ついにメジャーのマウンドへ戻ってきました。
3-1とリードした7回裏、先発スネルから継投して登板。
5月10日(日本時間)の同じダイヤモンドバックス戦以来、実に138日ぶりの復帰戦でした。
わずか13球で三者凡退に抑える投球で、待望のメジャー初ホールドを記録しています。
最速は99.8マイル(約160.8キロ)を計測し、ロバーツ監督も「まるで別人だった」と称賛。
ここからリリーフとして新たな役割を担い、ポストシーズンに向けて大きな戦力となってくれることを期待したいですね。
9月27日 中1日リリーフで2戦連続無失点!
レギュラーシーズン最後の3連戦。
マリナーズ戦に2点リードの7回から5番手として登板しました。
自身初となる中1日でのリリーフでしたが、2試合連続で無失点投球を披露。
最速は100.1マイル(約161.1キロ)を記録しました。
チームも3-2で接戦を制し、ポストシーズンを前に佐々木投手のロースター入りへ大きなアピールとなる登板となりました。
佐々木朗希:ポストシーズン全登板(日本時間)
日付 | 対戦 | 回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10/2 | レッズ | 1回 | 11球 | 1 | 2 | 0 | 0 | – |
10月2日 ワイルドカードvsレッズ 第2戦
ワイルドカードシリーズ第2戦、9回にポストシーズン初登板のマウンドを任されました。
球場に「ロウキ」コールが響く中、最速101.4マイル(163.2キロ)の圧巻のピッチングで、見事3者凡退。
わずか11球で、ディビジョンシリーズ進出を決め、胴上げ投手になりました。
次のシリーズでも、またこの光景ーみたいですね。
マイナーでの実戦登板
8月15日 97日ぶり
IL明けの実戦復帰は、ロッキーズ傘下3A・アルバカーキ戦に先発しました。
2回0/3 41球 6安打 3失点。
初回は先頭打者を四球→二盗→中前打の7球で先制点を許し、その後も2アウトからタイムリーで計2失点。2回は走者を出しつつ無失点に抑えましたが、3回は先頭バッターから連打を浴びたところで降板します。
予定の3イニングは投げ切ることはできず。最速は95.7マイル(約154キロ)でした。
登板後は「不安なく投げられたのは収穫。課題は次回に生かしたい」と振り返っています。
ロバーツ監督は、佐々木投手について、この日を含む3試合で3→4→5回と段階的にイニング数を増やす計画を明かし、「順調なら9月初旬に復帰可能」との見通しを語っています。
2度目の実戦登板:8月21日
ドジャース傘下3Aのオクラホマシティーで、マリナーズ傘下のタコマ戦に2度目の実戦登板で先発しました。
3回1/3を投げて
60球 被安打3 奪三振2 与四死球3 失点2 この日の最速は97.8マイル(157.4キロ)をマークしています。
球速も少しずつ戻ってきて、順調にイニング数が増えていってくれると、チームも助かりますね。
3度目の実戦登板:8月27日
ドジャース傘下3Aのオクラホマシティーで、カージナルス傘下のメンフィス戦に3度目のリハビリ登板に臨みました。
3回2/3を投げて、75球 被安打5 奪三振4 与四死球2 失点3。
初回1アウト1.3塁から犠牲フライで先制点を許すと、4回2アウトから3連打と四球で4者連続出塁を許し、初黒星。
速球は最速98.8マイル(約159キロ)、平均も96マイル前後と球速は上がってきています。
ロバーツ監督は、もう1度リハビリ登板をした後にメジャーに復帰するかどうか、決める予定とのこと。安心できる投球内容で、復帰してほしいですね。
4度目の実戦登板:9月3日
ドジャース傘下3Aのオクラホマシティーで、アストロズ傘下のシュガーランド戦に4度目の実戦登板で先発しました。
立ち上がりの初回に、2アウトから死球を与えると、続く4番コールに152キロの速球を捉えられ2ランホームランで2点を先制されます。
さらに四球で走者を出し、メジャー通算29本塁打を放っているシングルトンにも2ランホームランと、いきなり4失点と苦しいスタートに。
しかし、2回以降は安定感を取り戻し、ロバーツ監督が課題にしていた5回を投げきり
5回 69球 被安打3 奪三振2 与四死球3 失点4 でマウンドを降りました。
球速は前回の159キロに届かず、「支配的な投球」とまではいかない内容となり、今後はメジャー復帰のタイミングをどう判断するかに注目が集まります。
5度目の実戦登板:9月10日
ドジャース傘下3Aのオクラホマシティーで、ジャイアンツ傘下3Aのサクラメント戦に先発しました。
初回、先頭打者に100.2マイル(約161.2キロ)の直球を投げるなど、復帰後初めて立ち上がりを3者凡退・無失点で切り抜けます。
2回も快調で、先頭から三振を奪った直後、この日最速となる100.6マイル(約161.9キロ)をマーク。四球こそ与えたものの、後続を連続三振に封じる力投を見せますが、5回に制球を乱し、3点を失うと、続く打者に死球を与えたところで降板となりました。
4回2/3 90球 被安打3 奪三振8 与四死球4 失点3
ロバーツ監督は、この日の登板結果を受けて「今後の方針についてコーチ陣と話し合う」とコメントし、リリーフとしての復帰案も含めて検討していく考えを明らかにしました。
チームとしてもポストシーズンを見据える中で、先発かリリーフかどの形であっても戦力となってくれることを期待したいです。
6度目の実戦登板:9月19日
ドジャース傘下3Aオクラホマシティで、マリナーズ傘下3Aタコマ戦に、日米通じて初となるリリーフで登板しました。
5回に登板すると、160キロ超の速球で先頭から二者連続三振、四球は与えたものの、1イニングをノーヒット無失点で切り抜けるピッチグを見せます。
ドジャースは、先発陣が安定している一方で、リリーフ陣は9月に入って防御率5.65と不安定な状態です。
チームは佐々木投手にリリーフ調整を打診し、本人も了承しての登板でした。
7度目の実戦登板:9月22日
ドジャース傘下3Aオクラホマシティで、マリナーズ傘下3Aタコマ戦にリリーフで登板しました。
6回から6番手として登板し、1回をわずか8球。
三者凡退の好投で、最速は97.9マイル(約157キロ)をマークしました。
ロバーツ監督は「結果もボールの質もよかった」と高評価し、24日(日本時間)から行われるDバックス戦から、チームに合流させる方針を示しています。
リリーフ陣に不安を抱えるドジャースにとって、ポストシーズンでの救世主になるか注目ですね。
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