パイレーツ戦で3連敗を喫し、悪い流れを断ち切りたいドジャース。
場所をオリオール・パークに移して迎えたオリオールズとの3連戦は、大谷投手が緊急登板した第1戦から劇的な幕開けとなりました。
ところが初戦はサヨナラ負け…。2戦目は、山本由伸投手が日本人3人目のノーヒット・ノーランの偉業達成まであと1人まできたところから、まさかのサヨナラ負け…。
それでも最終戦では大谷翔平が2打席連続本塁打を放ち、カーショーの好投とともにようやく連敗を止めました。
チームにとってもファンにとっても、言葉にならない3日間となりました。
🎯9月6日(日本時間)第1戦

先発:大谷翔平 vs クレマー
📝大谷翔平、緊急登板で流れを変えたい試合
先発予定だったグラスノーが、背中の張りで登板回避となり、急きょ大谷翔平が先発マウンドへ。
体調不良から復帰したばかりで心配もありましたが、初回から三者凡退に抑え、2回・3回もランナーを出しながら踏ん張りました。
ところが4回裏、マウントキャッスルにツーベースを許すとワイルドピッチでノーアウト3塁でピンチ拡大。
そこで、ギアが上がったのか後続2人を連続三振に打ち取ったところで、ロバーツ監督は交代を決断しました。
大谷投手は「まだ投げられる」と言いたげな、悔しそうな表情でマウンドを降りました。
📝中盤:両チーム1点どまりで流れをつかめず
4回表、フリーマンのヒットからコンフォート四球、キム・ヘソンに代わりK.ヘルナンデスが四球を選び満塁のチャンスを作るも、あと一本が出ずに無得点。
拮抗を破ったのは、オリオールズ。5回裏、ホリデーに四球、ヘンダーソンにも四球で2アウト1.2塁から、カスペリアスがワイルドピッチでダブルスチールに、ホリデーが生還し先制します。
しかし、6回表フリーマンの19号ホームランで同点にー
なおも、2アウト1.2塁で追加点がほしいところでしたが、ラッシングが自打球を膝に受けロバーツ監督とトレーナーに支えられながらベンチへ。
代打コールでしたが、三振で追加点ならず…
*この後、ラッシングは松葉杖で帰宅したそう。
検査の結果は「骨挫傷」骨には異常ないとのことで、ロバーツ監督は、IL(負傷者リスト)入りさせることを明らかにしました。代わってチャッキー・ロビンソン捕手を昇格させています。
📝痛恨のサヨナラHRで4連敗
1-1で迎えた9回裏、スコットが登板します。
あとアウト1つで延長に突入するという場面で、バサロにまさかの2号サヨナラホームランを浴びました。
パイレーツ戦から数えてこれで4連敗…。
大谷投手の緊急登板も報われず、得点圏にランナーを置くチャンスは何度もありましたが繋がらないのが今のドジャース。そう思わせる試合でした。
🎯9月7日(日本時間)第2戦

先発:山本由伸 vs ロジャーズ
📝山本由伸、ノーヒットピッチングの快投!
ラッシングが膝の負傷で欠場し、ロートベットと初バッテリーを組む山本投手。
序盤からボールにキレがあり、初回、2回と三者凡退に打ち取ります。
3回表には、ロハスのツーベースヒットに、K.ヘルナンデスが四球でノーアウト1.2塁
ロートベットが、送りバントでランナーを進めると、大谷翔平のショートゴロの間に先制します!
4試合ぶりの先制点で、山本投手を援護します。
さらに5回表にも、ロハスがツーベースヒット、K.ヘルナンデスもヒットで続くと、またもロートベットが送りバントでランナーを進めます。
ここで、ベッツがタイムリーを放ち追加点。
山本投手も、5回まで72球 被安打ゼロ、奪三振6と毎回三振を奪う圧巻のピッチングが続きます。
📝山本由伸、ノーヒット・ノーランまであと1人
7回表にも、ロートベットがヒットで出塁、ベッツがタイムリーで3点目あげてリードを広げ
日本人選手としては、野茂英雄さん、上原浩治さんに続く3人目のノーヒット・ノーラン達成まであと1人!となった9回裏2アウトーー
しかしホリデーに、17号ホームランを浴びてノーヒットノーランは幻に…。
ロバーツ監督は迷わず交代を決断します。
ここまで112球 被安打1 奪三振10 と素晴らしいピッチングに、オリオールズファンも総立ちで山本投手に拍手を送っていました。
最後の1球が悔やまれますが、笑顔でマウンドを降りる山本投手の姿が印象的でした。
📝信じられないサヨナラ負け
3点をリードして継投したトライネンでしたが、ジャクソンにツーベースを打たれると、ヘンダーソンに死球、マウントキャッスルにも四球でピンチを広げ、カウセルに四球で押し出しの1点を与えます。
まだ3-2、ここで前日にサヨナラホームランを打たれているスコットに継投します。
不安がよぎる中、リベラにサヨナラタイムリーツーベースを許す展開に…。
ノーヒットノーランまであと1人という希望からのまさかの3-4のサヨナラ負け…
野球は9回2アウトからとは、この試合のことをいうのでしょうね。
言葉が出ない、2試合連続サヨナラ負けの試合となってしまいました。
🎯9月8日(日本時間)第3戦

先発:カーショー vs 菅野智之
今日は、小児がん撲滅のキャンペーンとして、選手は黄色リボンのワッペンを胸に付けてプレーしました。
📝大谷翔平がいきなり魅せた!2打席連続ホームラン!!
パーレーツ戦からの5連敗と、もう負けられないオリールズとの最終戦。
昨日の悪夢を払拭するかのように、初回、先頭打者・大谷翔平が47号ホームランを放って試合開始早々に先制します。
さらに、3回表に大谷翔平2打席連続の48号とベッツの16号と2者連続のホームランも飛び出し、一気に3点のリードを奪いました。
菅野智之とのメジャー初対決は、大谷翔平に軍配が!ファンにとっても印象深いシーンになりました。
📝流れを呼び込むカーショーの好投、菅野は右足負傷で途中降板
ドジャース先発カーショーは、メジャー18年目通算451試合目でオリオールズ戦初登板。
初回からテンポよく三振を奪い、5回まで8奪三振、無失点の好投をみせます。
オリオールズの菅野智之は4回表、ロハスのヒットから盗塁を決めた後、キムの打球が右足に当たって、緊急降板。
3回0/3 67球 被安打7 奪三振1 与四死球0 失点3 の投球内容でした。
*この後エックス線検査で骨に異常はなかったとのことで数日様子をみるそうです。
大事に至らなくて本当によかったです。
この後、ルーキーのウルフラムに継投しますが、更に1点追加点を挙げ4-0とドジャースがリードを広げました。
6回裏に、オリオールズがリベラ、ジャクソンの連続タイムリーで2点を返されたところでカーショーは降板。
5回2/3 83球 被安打4 奪三振8 与四死球1 失点2 の今季最多の8奪三振の好投で、エンリケスに継投します。
📝連敗を止めてひと安心
カーショーの後、エンリケス、ロブレスキー、ドレイヤーと7回からは7者連続三振とリリーフ陣もしっかり繋いでいきます。
9回表、ロートベットのヒット、大谷翔平四球から、ベッツはホームランかと思わせるフェンスにダイレクトに当たるタイムリーでダメ押しの追加点。
9回裏の悪夢がよぎりましたが、ドレイヤーがしっかり抑えて5-2でスイープは回避。
大谷翔平の2打席連続のホームランに始まって、カーショー10勝目、リリーフ陣も好投とチーム全体が明るさを取り戻した試合となりました。
大谷翔平の成績 VS オリオールズ戦
打席:9/6 ①三振②四球③遊併打④ニゴロ
9/7 ①右安②遊ゴロ③三振④左直⑤ニゴロ
9/8 ①中本②中本③四球④四球⑤四球
→ 初戦、2戦とサヨナラ負けを喫する中、最終戦は2打席連続ホームランがチームの勢いをつけた試合になりました。ナ・リーグ本塁打も48号でシュワーバーに1本差!
50号の達成は間近ですね。
投球:9/6 3回2/3 70球 被安打3 奪三振5 与四死球1 失点0
→ グラスノーが背中の張りを訴えての緊急登板でしたが、3回を無失点。4回もノーアウト3塁から2者連続三振に打ち取ったところで降板。
もう少し見たかった気持ちもありますが、ロバーツ監督は、4回60球を想定していて急な登板だったこともあり無理に投げさせなかったようです。
次の登板を楽しみに待ちましょう!
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