2025 MLBポストシーズン|ディビジョンシリーズ進出のシード上位4チームを紹介|マリナーズ・ブルージェイズ・フィリーズ・ブリュワーズ

ワイルドカードシリーズ(WC)が終わり、いよいよディビジョンシリーズ(DS)が始まります。

今年シード上位として登場するのは、
ア・リーグから、ブルージェイズとマリナーズ
ナ・リーグから、ブリュワーズとフィリーズ

レギュラーシーズンを制して強さを証明した4チームが、ワイルドカードを勝ち上がってきた勢いのあるチームを迎え撃つDSシリーズ――
上位シードのそれぞれの特徴と、注目ポイントを簡単に紹介します。

AL シード1位:トロント・ブルージェイズ

ブルージェイズは、チーム打率.265でメジャー全体トップという圧倒的な打力を誇ります。

注目は、今季は復活を遂げ、打率.309、32本塁打を放った36歳ベテランG.スプリンガー。
ヤンキース戦では打率.348、OPS1.116と抜群の相性を見せました。
ポストシーズンにも強く、ベテランらしい勝負強さでチームを引っ張る存在になりそうです。

J.シュナイダー監督は、2022年途中から代行として指揮を執り、その年にポストシーズン進出。
翌年に正式就任すると、2年連続でチームをポストシーズンへ導きました。

ヤンキースとは、シーズン中は8勝5敗で、ポストシーズンでは初対戦。

1993年以来のワールドシリーズ制覇を目指します。

AL シード2位:シアトル・マリナーズ

シアトルにとって2025年は特別なシーズンとなりました。

イチローさんの殿堂入りと重なる節目の年に、2001年以来の地区優勝を果たしただけでなく、シーズン20本以上のホームランを放った打者が6人も並ぶ破壊力抜群の打線が誕生。

その代表が、C.ローリー。
8月に捕手としてのシーズン最多本塁打記録を更新する49号、9月にはスイッチヒッターとして最多の55号。
さらに9月25日(日本時間)には、史上7人目のシーズン60号と、次々と記録が塗り替えられました。

D.ウィルソン監督は、2024年8月から監督に就任。
イチローさんともプレーし、地区優勝も経験した捕手で、マリナーズの球団殿堂入りも果たしています。

タイガースとは、シーズン中は4勝2敗で、ポストシーズンは初対戦。

球団初となるワールドシリーズ進出を狙うマリナーズ
球場全体が一体となるシアトルの熱気が、チームをさらに後押ししそうです。

NL シード1位:ミルウォーキー・ブリュワーズ

ブリュワーズは、今季も安定した戦いで3年連続の地区優勝を果たし、メジャー最高勝率でポストシーズンに進出しました。

7月の11連勝、8月の球団新記録14連勝など、波に乗っているチームで、エースのF.ペラルタは、今シーズンナ・リーグ最多の17勝を挙げています。

P.マーフィー監督はメジャー経験はありませんが、20年以上大学の指導者で、パドレスの現監督も指導していた経験の持ち主。
2024年に監督就任すると、その年にブリュワーズ史上初の最優秀監督賞を受賞しました。

カブスとは、シーズン中は6勝7敗で、ポストシーズンは初対戦。

164盗塁・2桁盗塁7人という圧倒的な機動力で、1982年以来となるワールドシリーズ進出を目指します。

NL シード2位:フィラデルフィア・フィリーズ

フィリーズは、2022年から4年連続でポストシーズンに進出
チーム打率.258はブリュワーズと並んで30球団中2位という安定した攻撃力を誇ります。

主砲C.シュワーバーは、大谷翔平とホームラン王争いを演じ、最終的に56本でナ・リーグ最多本塁打を記録しました。

2度のMVPに輝いたB.ハーパーも、勝負どころで頼れるベテランとして存在感を発揮しています。
さらに、左腕C.サンチェス、R.スアレス、J.ルザルドが、揃って2桁勝利を挙げるなど、投打のバランスも抜群。

R.ロブソン監督は、2022年途中にフィリーズの監督に就任し、その年から毎年ポストシーズン進出を果たしています。
選手時代の実績は目立たないものの、ヤンキースなどで長年コーチを務めた功績が評価され、2019年にカナダ野球殿堂入り。
就任1年目でナ・リーグ制覇とワールドシリーズ進出を果たしました。

ドジャースとは、シーズン中は4勝2敗。
ポストシーズンでは、5度対戦し、直近3度の対戦でフィリーズが勝利しています。

2008年以来のワールドシリーズ制覇を目指します。

まとめ

それぞれのチームが確かな強さと個性を持って臨むディビジョンシリーズ。
ワイルドカードを勝ち上がったチームの勢いを止めるのか、それともシード上位が貫禄を見せるのか——。
短期決戦ならではの緊張感とドラマが詰まった、ここからの戦いに注目です。

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