レギュラーシーズンで、もっとも優れた打者を称える「ハンクアーロン賞」。
1999年、ハンク・アーロンがベーブ・ルースの通算本塁打記録を破ってから、25周年を記念して創設された名誉ある賞です。
受賞者は殿堂入り選手とファンの投票によって決まり、投票は10月13日(日本時間)まで。
受賞者の発表は11月14日(日本時間)ラスベガス開催の「MLBアワード」授賞式で行われます。
ここでは、各リーグ10名ずつ発表されたノミネート選手を一覧表にまとめ、特に注目の選手をピックアップして紹介します。
過去の受賞者(2022〜2024)
| 年 | ナ・リーグ | チーム | ア・リーグ | チーム |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | P.ゴールドシュミット(2) | STL | A.ジャッジ | NYY |
| 2023 | R.アクーニャJr. | ATL | 大谷翔平 | LAA |
| 2024 | 大谷翔平(2) | LAD | A.ジャッジ(2) | NYY |
出典:Wikipedia
ハンク・アーロン賞2025 ノミネート選手一覧
ア・リーグ
| 選手 | 記録 |
|---|---|
| B.バクストン(MIN) | 打率.264/35HR |
| J.カミネロ(TB) | 45HR/110打点 |
| R.グリーン(DET) | 36HR/111打点 |
| V.ゲレーロJr.(TOR) | 打率.292/23HR |
| A.ジャッジ(NYY) | 打率.331/50HR |
| N.カーツ(OAK) | 36HR/OPS1.002 |
| C.ローリー(SEA) | 60HR(捕手最多) |
| J.ラミレス(CLE) | 30HR/44盗塁 |
| G.スプリンガー(TOR) | 打率.309/32HR |
| B.ウィットJr.(KC) | 23HR/38盗塁 |
ナ・リーグ
| 選手 | 記録 |
|---|---|
| P.アロンソ(NYM) | 30HR/126打点 |
| C.キャロル(ARI) | 31HR/17三塁打 |
| 大谷翔平(LAD) | 55HR/OPS1.014 |
| G.ペルドモ(ARI) | 20HR/100打点 |
| K.シュワーバー(PHI) | 56HR/132打点 |
| F.タティスJr.(SD) | 25HR/32盗塁 |
| K.タッカー(CHC) | 22HR/25盗塁 |
| T.ターナー(PHI) | 打率.304/36盗塁 |
| J.ソト(NYM) | 43HR/OPS.921 |
| C.イェリッチ(MIL) | 29HR/OPS.795 |
出典:MLB公式サイト
ピックアップ選手
ナ・リーグ:大谷翔平(ドジャース)
ドジャース2年目となった大谷選手は、2025年シーズンも圧巻の打撃を披露しました。
ホームランは55本と、前年の球団記録(54本)を更新して、A.ロドリゲス以来となる2年連続50本超えを達成。
さらにOPS1.014はナ・リーグ1位、20盗塁も記録しており、まさにパワー・スピード・打撃技術のすべてを兼ね備えた存在。
投手として復帰も果たし、二刀流として今季も圧倒的な存在感を放ちました。
ア・リーグ:A.ジャッジ(ヤンキース)
前年に続き圧倒的な数字を残したジャッジ選手は、4度目の50本塁打に加えて、初の首位打者にも輝きました。
打率.331、出塁率.457、長打率.688の三部門で、リーグトップを独占し、36敬遠はア・リーグ新記録。
2年連続のハンク・アーロン賞なるか、注目です。
ア・リーグ:C.ローリー(マリナーズ)
今季、捕手として、スイッチヒッターとして史上初、MLB史上7人目の60本塁打を放ったローリー選手は、J.ロペス(42本)や、K.グリフィーJr.(56本)の記録をも超えました。
捕手といえば、守備の負担が大きく高いレベルの打撃成績を維持するのは極めて難しいと言われてきた中で、この長打力。
その常識が変わってしまう歴史的なシーズンを送りました。
ナ・リーグ:C.シュワーバー(フィリーズ)
フィリーズをナ・リーグ東地区優勝へ導いた立役者とも言えるシュワーバー選手は、大谷選手との熾烈なホームラン争いを制して、56本塁打でリーグトップ、132打点はMLB全体1位を記録。
球団記録(R.ハワード58本)にも迫る勢いでした。
ブレーブス戦での1試合4本塁打は記憶に新しいですね。
安定した長打力と勝負強さで、ナ・リーグのハンク・アーロン賞有力候補上がっています。
大谷選手は、エンゼルス時代の2023年から2年連続でハンクアーロン賞を受賞しています。
1999年に創設されたこの賞で、3年連続受賞となれば2001~2003年のA.ロドリゲス選手以来、22年ぶり2人目の快挙。
11月14日(日本時間)ラスベガス開催の「MLBアワード」授賞式での発表を楽しみに待ちましょう。


