今季のシカゴ・ホワイトソックスは、まさに「若手中心の再建期」と言えるチーム編成。
アクティブロースターには11人もの若手が名を連ね、うち6人はルーキー。フレッシュな顔ぶれが躍動する注目チームとなっています。
また、チームを率いるのは今季から監督に就任したウィリー・ベナブル氏。さらにマイナーリーグには、日本人選手・西田陸浮(にしだ りくう)選手の存在も。
この記事では、そんな2025年版ホワイトソックスの“若さと挑戦”にスポットを当ててご紹介します。
ホワイトソックスの若手たち
今シーズンのホワイトソックスには、ルーキーを含む多くの若手選手が台頭しています。
名前 | 年齢 | ポジション | 成績・特徴 |
---|---|---|---|
S.バーク | 25 | 先発投手 | 4勝 防御率4.03 |
S.スミス | 25 | 先発投手 | 3勝 防御率3.86 |
J.キャノン | 25 | 先発投手 | 2勝 防御率4.59 |
G.テイラー | 23 | リリーフ | 9試合 防御率4.76 |
M.バジル | 25 | リリーフ | 23試合 防御率2.73 |
E.クエロ | 22 | 捕手 | 打率.272/打点18 |
K.ティール | 23 | 捕手 | 打率.300/盗塁阻止率.375 |
C.マイドロース | 23 | 内野手 | 打率.260/盗塁11 |
L.ソーサ | 25 | 内野手 | 打率.273/本塁打6/打点23 |
M.バルガス | 25 | 内野手 | 本塁打10/打点34 |
B.ボールドウィン | 24 | 外野手 | 本塁打3/打点16 |
*2025年7月3日(日本時間)時点
特に私が注目するのは、が捕手が2人もルーキーだということ。
守備の要であるポジションに若手を据えるのは、チームが再建と育成に本腰を入れている証拠ともいえそうです。
将来的に強いチームを作るための“投資”の時期——そんな未来への期待も感じさせる今シーズンです。
E.クエロ捕手
ホワイトソックスの若手捕手エドガー・クエロは、2021年にエンゼルスと契約してプロ入り。
2023年にはトレードでホワイトソックスに移籍し、マイナーで着実に成長してきました。
2024年は2軍(AAとAAA)で打率.280、16本塁打、70打点とバツグンの成績を残し、
2025年は開幕から好調をキープして4月にメジャー初昇格!
その日の試合で、さっそくメジャー初出場も果たした有望選手です。
K.ティール捕手
ホワイトソックスの注目若手捕手カイル・ティールは、2023年ドラフト1巡目でバージニア大学からレッドソックスに入団。
昨年末の大型トレードでホワイトソックスへ移籍してきました。
打率.301、15本塁打、100打点と、バッティングも守備もハイレベル!
捕手としては全体3位の評価を受けるなど、将来がとても楽しみな存在です。
クエロとともに「次世代バッテリー」の期待がかかっています。
若手を束ねる“次世代指揮官”ウィル・ベナブル監督
2025年からチームの再建を託されているのが、41歳のウィル・ベナブル監督。
元メジャーリーガーでありながら、現役引退後、2018.2019年にカブスのベンチコーチを務めると、レンジャーズなどで経験を積み、今年からホワイトソックスの監督に就任しました。
特筆すべきは、若手選手との距離が近いことと、冷静かつ柔軟な試合運び。実績よりも“育成力”が問われるチームを率いるには、まさに適任といえるタイプです。
ちなみにお父さんのマックス・ベナブルさんは、1992〜93年にロッテオリオンズでプレーしていた元NPB選手。こうした日本との縁も、どこか親近感を覚える理由のひとつかもしれません。
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マイナーで夢を追う日本人・西田陸浮(にしだ りくう)選手にも注目
現在ホワイトソックス傘下のAA(ダブルA)、バーミングハム・バロンズでプレーしているのが、
西田陸浮(にしだ りくう)選手/24歳。日本のプロ野球ではなく、アメリカを目指した珍しいタイプの選手です。
東北高校を卒業後にアメリカへ渡り、オレゴン大学に編入。2023年にはホワイトソックスからドラフト11巡目(全体329位)で指名を受け、夢への一歩を踏み出しました。
📊【今季成績】
- 打率.261/打点17/盗塁23/本塁打0
- 守備:セカンド中心に、レフト・ライトも今シーズンから守っています。
さらに西田選手は、野球と並行して「留学支援の会社」を自ら立ち上げている経営者でもあります。
野球とビジネス、2つの夢を両立させる“二刀流プレーヤー”の今後に注目です。
ホワイトソックスは、すぐに上位争いをするようなチームではないかもしれません。でも、そのぶん「未来のスターが育っていく過程」を見られるのが醍醐味のひとつ。若い選手たち、そして日本人選手の挑戦もぜひ追いかけてみてくださいね。