*この記事は2025年7月初旬時点の成績を元にした内容です。シーズン後半に向けて状況は変動する可能性がありますので、その点を考慮してご覧ください。
2025年シーズン開幕当初、先発ローテには故障者が相次ぎ、主要な先発投手が入れ替わるなど
苦しんでいました。
現在、ナ・リーグ中地区で、カブスと首位を競い合っているブリュワーズ。6月には、注目の新星ミジロウスキーが登場し、チームも勢いづいてくるのか、チームの今を深堀してみます。
ミルウォーキー・ブリュワーズ
ミルウォーキーは1800年代に多くのドイツ系移民が移り住んだ都市で、現在もその影響が色濃く残る古い街並みが魅力です。
1969年に創設され、これまでワールドシリーズ優勝は未経験ですが、リーグ優勝1回、地区優勝6回を誇ります。
ここ7年間の成績は
- 2018年 96勝67敗 1位(ポストシーズン進出)
- 2019年 89勝73敗 2位(ポストシーズン進出)
- 2020年 29勝31敗 4位(ポストシーズン進出)
- 2021年 95勝67敗 1位(ポストシーズン進出)
- 2022年 86勝76敗 2位
- 2023年 92勝70敗 1位(ポストシーズン進出)
- 2024年 93勝69敗 1位(ポストシーズン進出)
チームを率いる監督
マーフィー監督はメジャー監督3年目で、2024年にはナ・リーグ最優秀監督に選ばれました。
監督就任前のパドレスでの経験を活かし、ブルワーズを地区優勝に導くなど、難しい状況を乗り越えてきました。前任の監督はパドレスに、前GMはメッツに引き抜かれるなど、大きな変動の中での成功は特筆すべき点です。
2025年チームの成績(ドジャースとの比較)
ナ・リーグ15チーム 2025年7月8日(日本時間)現在
ブリュワーズ | 順位 | ドジャース | 順位 | |
---|---|---|---|---|
.247 | 8位 | 打率 | .260 | 1位🥇 |
88 | 9位 | 本塁打 | 141 | 1位🥇 |
429 | 4位 | 得点 | 501 | 1位🥇 |
104 | 2位🥈 | 盗塁 | 49 | 12位 |
防御率 | ||||
3.73 | 6位 | チーム | 4.36 | 11位 |
3.47 | 3位 | 先発 | 4.26 | 11位 |
4.07 | 8位 | リリーフ | 4.46 | 12位 |
突出して、打線が強いとか防御率が凄いということはありませんが、注目は盗塁数!
ホームランが少ないのに、得点をこれだけ取れている。
打線が繋がり、走力で得点している証。盗塁数もトップ20にブリュワーズの選手が4人も入っていました。
注目の選手
C.イェリッチ野手
打率.260 本塁打17本 打点61 盗塁13 *7月7日(日本時間)現在
2018年にナ・リーグMVPに輝いたイェリッチは今もブルワーズの主力選手として活躍しています。
J.チョリオ野手
打率.260 本塁打15本 打点55 盗塁16 *7月7日(日本時間)現在
2024年には史上最年少で20本20盗塁を達成し、今後が非常に楽しみな若手選手です。
J.ミジロウスキー投手
身長2.01メートルのミジロウスキー投手(23歳)は、高校時代から注目を集めていた存在です。
高校3年次には9勝2敗、防御率1.48という素晴らしい成績を残し、その後オクラホマ州立大学で大学野球をする予定でしたが、最終的にクラウダーカレッジに進学しました。
大学では15試合に先発し、10勝0敗、防御率2.72、136奪三振という成績を収め、その実力を証明します。2022年のMLBドラフトでブルワーズから2巡目(全体63位)で指名を受け、プロ入りを果たしました。
プロ入り後はA級カロライナ・マドキャッツでデビューし、さらにAA級ウィスコンシン・ティンバーラトラーズに昇格。オールスター・フューチャーズゲームにも選ばれるなど、順調に成長を遂げていきます。
2025年、ついにメジャー昇格を果たし、6月13日(日本時間)カージナルスとのデビュー戦では
5回を無安打(4四球)で抑え、最速102.3マイル(164.6km/h)の投球を記録。
さらに、6月21日(日本時間)ツインズとの試合では、6回をパーフェクトに抑え、デビューからの先発投手が11イニング連続無安打というMLB新記録を樹立しました。
7月9日(日本時間)のドジャースとの第2戦では、先頭バッターの大谷翔平に31号ホームランを打たれましたが、以降6回91球 12奪三振と圧倒的な投球を魅せました。
これからが、非常に楽しみなルーキーです。